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2017/09/28
口腔内のお話
口腔バイオフィルム
日本人の8割近くがかかっていると言われる歯周病ですが、この主な原因となっているのが歯垢(しこう)。歯垢は細菌が集まって口の中にできる「口腔バイオフィルム」のひとつです。
「バイオフィルム」はヌルヌルとしたもので、台所や浴室の排水口などでもよく見られます。どんなものでも表面と水分があれば、微生物が層状に集まり、ネバネバした物質を分泌して固まります。口の中は100億個近い細菌がいて、食べカスもたくさんあるので、バイオフィルムができやすい環境にあります。
「口腔バイオフィルム」は歯周病だけでなく、口臭の主な原因である舌苔(ぜったい)や虫歯、口の粘つきなど口の中の様々なトラブルの原因になってきます。さらに、唾液とともに体の中に入ることで、肺炎や血管障害などを引き起こす原因になることも分かっています。
口腔バイオフィルムを防ぐには、あたりまえのことですが、歯磨きやうがいの励行(れいこう)などいつも口の中を清潔にしておくことです。特に寝る前の歯磨きは大切です。
高齢者は唾液の量が少なくなり、口内の洗い流しができにくくなるので、口腔バイオフィルムがたまりやすくなります。特に寝たきりなどで長時間横になっている場合には、バイオフィルムが体に入ってくることが多くなるので、ときどき体を起こしてあげることが必要です。
歯「口の健康は全身の健康」、これをモットーに毎日のお口のケアにつとめましょう♪